ラーメン発見伝のタイトルからしてラーメンマニアがいかにも好きそうな漫画なんだが、これがまたバリバリ面白いんよ。
ラーメンを食べる喜びに美味いを追求する作り手の情熱、ラーメン店の経営者としての目線や葛藤、ストーリーにめっちゃ面白いが大盛りレベルでギュッと描かれてる。
人気ラーメン漫画としてトップクラスで評判以上の面白さだったわ。傑作の神グルメ漫画といってもいいんじゃないか。
この記事では「ラーメン発見伝」の面白さや楽しさ、感想についてご紹介します。ラーメン漫画が好きな人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ラーメン発見伝がバリバリ面白いと感じた理由10選
①ラーメンマニアの藤本や芹沢に佐倉さんたちへの共感
ラーメンマニアともいえるラーメン好きなキャラクターが多く大登場するラーメン発見伝。仲間や同志のような感覚になり共感しながらも楽しめるストーリーは実に面白い。
藤本や佐倉のような直球系やビジネスを絡めながらもラーメンへの探究心を忘れない芹沢、美味いラーメンを愛す有栖など、登場キャラ全体がラーメンを愛しまくっている。
ラーメンに関してのうんちくやあるあるに、なるほどとうなづける内容はラーメン漫画のクオリティーの想像を遥かに超えてくるだろう。
②ラーメンの新しい可能性や発見と学びがある
ラーメン作りの方法を知るにはさまざまな方法があるが、修行先の現場や参考書やYouTubeなどの動画ですべてが学べるわけではない。
ラーメン発見伝のような漫画はそういった点ではかなり参考になるだろう。
まず何よりも漫画という媒体特有の楽しみを感じながら学べることはかなり大きい。勉強嫌いの人ならこの要素は計り知れないのではないだろうか。
しかもラーメンの大事な要点やポイントをしっかり抑えているのがラーメン発見伝の凄いところだ。
さらにいえば、詳しく書かれているのに読みやすくスラスラと内容と解説が入ってくる。それこそ読み終えた後には自然とラーメン通になってしまっている感覚になってしまうほど。
ある意味でラーメンの教科書ともいえるクオリティ。「早速、作ってみようかオレの一杯を」そんな気にさせるんよね。
③味噌に豚骨に醤油に塩!ラーメン店めぐりの楽しさがある
ラーメン店めぐりをしたいと感じていても仕事の都合やプライベートの事情で中々叶わないのが昨今の現実であり日常。
YouTubeのラーメン動画を楽しんでいる人も多いことだろうが、ラーメン発見伝でもその時間を楽しんでみようじゃないか。動画にはない漫画らしさの楽しみや面白さが大盛りで溢れているぞ。
北海道の味噌ラーメンに九州のとんこつラーメン、海外のラーメンまで。藤本や佐倉さんの味の感想や視点はまさに動画並みのリアル。それにストーリーがあるからまさにドラマレベルよ。
④麺にスープにチャーシュー!ラーメン作りの面白さと難しさがある
ラーメンといえば馴染み深い身近な料理だが、これ以上ないぐらい奥が深い料理はないのではないだろうか。YouTubeの動画にしても人気のカテゴリーでありバズり具合や再生数からしても、興味や関心が明らかにうかがえる。
麺から始まりスープ、逆も然り。チャーシューに煮卵も含めてラーメンが完成するみたいな試行錯誤の末できる渾身の一杯のラーメン。ラーメンマニアを満足させるラーメンってすごくないか。一つ一つのトッピングのクオリティーも考えていくとエグすぎるって。
ラーメン発見伝を見てみる。無理難題に全力で立ち向かい追求していくことはもちろんだが、それ以上に美味いラーメンを作ることを楽しんでいる。
好きこそ物の上手なれではないが、一流のプロや頂を目指す藤本や芹沢を見ているとそういう気がする。
⑤ラーメンがスグにでも食べたくなる描写の数々
ラーメンを美味そうに食べられると、やはり食欲を掻き立てられてしまうのも無理はない。
想像してみよう。空腹の状態のなか隣でズズズっと麺を喰い豪快にスープを飲み干されたらヤバくないか?
ラーメン発見伝にはそんな美味そうな描写がたくさんどころ以上に溢れている。美味そうにラーメンを食う表情って遠目からみてもいいし何よりも羨ましくなる。
今日はラーメンかみたいな?ラーメンモードに角度が振り切ってしまうのもラーメン発見伝の良きところなのだ。
⑥強キャラすぎるライバル芹沢達也の存在感
ラーメン発見のストーリーも面白いのだが、人気キャラである芹沢達也の存在感がさらに物語を面白くしている。
コワモテのスキンヘッドに細めのメガネから覗く鋭い目つき。自信が満ち溢れた高圧的な態度に、上から目線の口の悪さに嫌味満載の言動…言い出せばキリがない敵キャラ感。
しかし、芹沢がいないラーメン発見伝などありえないし考えられない。芹沢達也がいるからラーメン発見伝は面白いんだ。
現に続編であるらーめん再遊記、らーめん才遊記でも芹沢達也の大活躍が継続中だ。
⑦ラーメン対決!藤本と芹沢の真剣勝負!
藤本と芹沢のラーメン対決はストーリー的にもみても面白いが深く読んでいくとさらに興味深く感じられる。
難しく解釈するわけではないが現実のラーメン社会に置き換えてみてもライバルの存在の有無が昨今のラーメン業界を作り上げてきたのではないか。
近隣のラーメン屋との競い合いはもちろん、いつの時代も繰り広げられるブーム対王道のような対決や勝負など、すべてをひっくるめてラーメンの美味しさの向上に繋がってきた感じがする。
当然、ラーメン業界の発展や全体的なレベルアップに対しての影響もあるだろう。そう考えて食べるラーメンはまた一味違った味わいになりそうじゃないか。
⑧藤本と佐倉のラーメンを通じて深まる関係の行方
ラーメン情報や知識が満載でマニアも大満足の内容だが、ストーリーも絶品でページをめくる手が止まらないぐらい面白い。
特に読み進めていくうちに藤本と佐倉の関係性や進展が気になってくるはずだ。
最初はただのラーメン好きな同僚ながらもラーメンを通して二人の距離はドンドンと縮まっていく。仕事での出張や遠征、近場のラーメン店に行くにしても気づけば二人は常に一緒にいる。
藤本と佐倉の関係性が最終話ではどうなっているのだろうか。お気に入りのラーメンを食べながら考察を含めぜひ読み進めてほしい。
⑨ラーメン店経営者の視点やビジネス的な考え方や思考
芹沢のようにラーメン店の経営者の視点でも楽しめるからラーメン発見伝はなんとも面白い。
ラーメンを作る原価率や仕入れを考えたり行列店をつくるためのビジネスプランをたてたりなど、今まさにラーメン店を経営されている人からすればかなり興味深いものがあるのではないだろうか。
芹沢だけじゃないラーメン店のオーナーも多数登場する。店ごとのスタイルやパターンなど何かと研究材料になるはずだ。もちろん客目線としてみても面白いのはいうまでもない。
⑩ラーメンマニア芹沢の名言が深すぎる
ラーメンを愛し真っ直ぐなまでに追求し極めようとする者の言葉が心に響かないはずがないだろう。藤本の言葉は、サラッと読んでしまいがちだが捉え方や考え方次第ではズシッと重みを感じる名言が多々ある。
ラーメンのカリスマ芹沢はどうだろうか。
「客は情報を食っている」芹沢の伝説的な名言であるのだが、ネット社会の昨今を考えればとてつもなく的を得ている。SNSや動画での評判、行列の有無や専門誌の評価、参考になることは多々あるが味の美味いマズイの基準を世間に合わせることはないはずだ。
「厨房だけがラーメン屋のすべてじゃない」。このフレーズにしても本質を突いていてカッコよすぎる。ラーメン職人や経営者なら会心の一撃もんじゃないだろうか。ラーメン発見伝の名言の奥深さはラーメン同様になんとも深いな。
まとめ
「ラーメン発見伝」の面白さや楽しさ、感想についてご紹介しました。ラーメン発見伝は全26巻。読みごたえもボリュームも大盛りの内容だ。ラーメン漫画が好きな人はぜひ一度読んでみてくださいね。
ちなみにラーメン発見伝を読み終えた人は、「らーめん才遊記」「らーめん再遊記」もチェックですよ。
藤本や芹沢に佐倉さん、有栖も含めてラーメンマニアはどこへ向かっていくのでしょうか。ラーメンってすげえぞといいながら、今夜はカップラーメンを食べるぜ。